秋の深まりとともに、朝夕の涼しさや色づく街並みに季節を感じるこの頃。こうした時期は、将来の生活設計や老後の資金計画を見直す絶好のタイミングでもあります。
特にシニア世代にとって生活の基盤となるのが公的年金です。では、60歳から89歳までの方々は、実際にどのくらいの年金を受け取っているのでしょうか。本記事では、年齢ごとの平均受給額を一覧でまとめ、2025年度の国民年金・厚生年金の金額例も解説します。
現役世代にとっても、親世代や周囲のシニアの生活水準を把握するうえで役立つ情報です。秋の穏やかな時間に、ぜひ自身や家族の年金額を確認し、将来の生活を見据えた計画を立ててみてはいかがでしょうか。
1. 2025年度の年金額「厚生年金と国民年金」の年金額例
公的年金は、毎年物価や賃金の変動を反映して見直されています。2025年度の年金額は、前年度より1.9%引き上げられています。
公表された年金額例を見ると、国民年金(老齢基礎年金)の満額は月額6万9308円となっています。
また、厚生年金は、モデルケース「厚生年金を受け取る会社員の夫+国民年金を受け取る妻」の世帯の場合、月額23万2784円です。
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準