多くの人は、老後生活を迎えると公的年金に頼ることを想定していると思います。
しかし、年金からは予想外に多くのお金が天引きされる可能性があることをご存知でしょうか。所得税や住民税だけでなく、社会保険料も特別徴収されるのです。
もし「公的年金のみで生計を立てよう」と考えているのであれば、手取り額も意識した老後計画が必要になります。
この記事では、
- 年金から天引きされる5つの項目
- 公的年金のみを収入源とする高齢者世帯の割合
にわけて解説します。
1. 2025年度「厚生年金と国民年金」の月額はいくら?
厚生年金と国民年金の受給額には個人差があります。現役当時の年金加入実績によって決まるからです。
また、賃金や物価の動向を踏まえて毎年度見直される仕組みで、2025年度(令和7年度)の年金額は前年度比で1.9%引き上げとなりました。
国民年金(老齢基礎年金)の満額は6万9308円です。
そして標準的な報酬を得ていた会社員+専業主婦というモデル世帯では、厚生年金(国民年金を含む)が2人分で23万2784円となりました。
ただし、年金から「税金や保険料」が天引きされることにより、実際の手取り額はもっと少なくなることがほとんどです。
次回の支給日である10月15日支給の年金からも容赦なく天引きされるお金について解説します。