3. その他の保険種類への加入可能性

ここからは、その他の保険種類ごとに高血圧でも保険に加入できるかを見ていきましょう。

3.1 がん保険の加入条件

がん保険は医療保険よりも加入条件が緩やかな場合があります。しかし、近年の研究で高血圧ががん発症リスクの一因となることが判明しており、高血圧による入院歴がある場合や29歳以下の若年者では審査が厳しくなる保険会社もあります。

3.2 就業不能保険の厳格な審査

就業不能保険は他の保険種類と比較して加入条件が厳しく設定されている場合もあります。年齢・最新の血圧値・入院歴・合併症の有無が重要な判断材料となり、これらすべてが良好であれば加入できる可能性があります。

3.3 死亡保険への加入ポイント

死亡保険では、降圧剤により血圧値が標準範囲内にコントロールされていることが重要です。入院歴や他の合併症がないことも加入の条件となります。年齢が若いほど基準は厳しくなる傾向があります。

4. 保険加入が困難になる具体的なケース

高血圧と診断されて保険加入が難しくなるケースはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは保険加入が難しくなる例を具体的に見ていきます。

4.1 治療を行っていない場合

健康診断で高血圧を指摘されながら治療を受けていない場合、保険加入は難しくなります。最高血圧140mmHg以上または最低血圧90mmHg以上の状態で放置していると、合併症リスクが高いと判断され、厳しい判断をされてしまいます。

4.2 治療開始直後の不安定期

治療を始めたばかりで血圧値が基準値まで下がっていない場合も、厳しい判断になる可能性が高くなります。降圧剤の効果が現れ、血圧が140/90mmHg未満で安定してから保険を検討するようにしましょう。

4.3 合併症や併存疾患

高血圧が原因で心不全・脳血管疾患・心筋梗塞などの合併症を発症している場合、通常の保険加入は非常に難しくなります。また、高血圧以外の持病がある場合も審査が厳しくなることが多いです。