日本では約4300万人が高血圧と推定されるほど一般的な病気です。

高血圧を指摘され、「高血圧だと保険に入れないのでは?」と諦めていませんか?実は、適切な治療で血圧をコントロールしていれば、通常の保険に加入できる可能性があります。本記事では、高血圧の方向けに保険種類別の加入目安から選び方のポイントまで、保険のプロが詳しく解説します。

1. 高血圧でも保険加入は可能?基本的な考え方

高血圧と診断されても、投薬治療により血圧値が安定していれば通常の保険に加入できる可能性があります。重要なのは、年齢・治療経過・現在の血圧値の3つの要素です。

保険会社は高血圧だからと一律に加入を断るのではなく、これらの条件を総合的に判断して加入可否を決定します。そのため、高血圧があるからといって最初から諦める必要はありません。

1.1 保険種類別の加入可能性

高血圧になると、保険の種類によって加入条件が異なります。一般的にがん保険は比較的加入しやすく、就業不能保険は厳しい傾向があります。医療保険や死亡保険は中間的な位置づけとなります。

ただし、加入できる条件は保険会社によって異なるため、気になる方は一度保険会社へ問い合わせて見るのも良いでしょう。

2. 医療保険への加入条件と注意点

30歳以上で血圧値がコントロールされている場合、通常の医療保険への加入を検討できる可能性があります。

一方、29歳以下で高血圧と診断されている場合は、若年性高血圧として厳しい審査となる可能性が高くなります。これは若い年齢での高血圧が、より深刻な健康リスクがあると考えられるためです。

2.1 加入困難なケース

降圧剤を服用していても血圧値が不安定な場合や、過去に高血圧による入院歴がある場合は加入が難しくなります。また、抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を処方されている場合も、合併症のリスクが高いと判断され、審査が厳しくなります。

2.2 県民共済は高血圧でも加入できる?

多くの県民共済では治療中の疾患があると加入できませんが、かながわ県民共済では30歳以上で一定条件を満たせば高血圧治療中でも加入可能としています。お住まいの地域の県民共済に確認してみることをおすすめします。