日本の今のシニアは、経済的に安定しているのでしょうか。老後の生活についてイメージを聞くと、
「現役を引退して悠々自適に暮らしている」
「少ない年金の中でなんとかやりくりして生活している」
などさまざまです。
内閣府の調査によると、「経済的な暮らし向きに不安がない」と答えた60歳以上の方は65.9%にのぼりました。
しかしこの数字はあくまでも平均であり、実際には年金だけで生活できるのか、医療費や介護費用はどれくらいかかるのかなど、不安を感じている方も少なくありません。
また、貯蓄額や年金額も、人によって大きな差があります。
この記事では、公的機関のデータを基に、60歳以上の平均貯蓄額や年金額を詳しく解説します。
1. 60歳以上「経済的暮らし向きに不安はない」は65.9%に
内閣府が公表した「令和7年版高齢社会白書」によると、60歳以上の人の65.9%は現在の経済的暮らし向きについて「まったく、またはあまり心配ない」と回答したことがわかりました。
調査では、2019年度と2024年度の回答結果を比較することができます。