厚生年金・国民年金は年に6回、偶数月の原則として15日に支給されるため、次の支給日は10月15日(水)になります。

年金受給額は、現役時代の収入や加入期間、保険料納付月数などにより一人ひとり異なるため、自分がいくら受給できるのか知りたい方も多いでしょう。

そこで本記事では、現在の60歳から90歳以上の「各年齢における平均受給額」を一気にご紹介していきます。

現在のシニア世代がいくら受給しているのかを把握するとともに、自分が将来受給する際にいくら受給できるのかを知る際の参考にしてください。

1. 令和7年度の「厚生年金・国民年金額の水準」

厚生労働省が公表した「令和7年4月分からの年金額等について」によると、令和7年度の標準的な年金額は、国民年金が6万9308円、厚生年金+国民年金が23万2784円です。

令和6年度から 1.9%の引上げとなっており、国民年金は1308円の増加、厚生年金は4412円の増加です。

国民年金で6万9308円が受給できるのは、保険料を40年間(480ヵ月)納付した場合です。

仮に未納月がある場合は、その月数分減額された金額が支給されます。

また、厚生年金は男性の平均的な収入(平均標準報酬45万5000円)で40年間就業した場合に受け取れる年金(厚生年金と2人分の国民年金(満額))の給付水準とされています。

しかし、これらの金額はあくまでもモデルケースでの水準額であり、実際の受給額は異なります。

厚生労働省年金局の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」では、厚生年金の平均受給額は14万6429円、国民年金は5万7584円とされています。

厚生年金と国民年金の平均受給額(厚生年金には国民年金部分が含まれています)

厚生年金と国民年金の平均受給額(厚生年金には国民年金部分が含まれています)

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 をもとに筆者作成

では次章で、各年齢における厚生年金・国民年金の平均受給額を確認していきましょう。