1.1 【日本人全体】給与所得者の「平均年収」はいくら?

日本全体の平均年収は478万円ですが、女性に限ると333万円と大きな開きがあります。

この格差の背景には、出産や育児など家庭の事情により、女性が働き方を調整するケースが多いことが影響していると考えられます。

さらに、正社員に絞った場合の平均年収についても、次のような数値が示されています。

  • 正社員全体の平均年収:545万円(前年比 2.8%増)
  • 男性正社員の平均年収:609万円(同 2.5%増)
  • 女性正社員の平均年収:430万円(同 4.1%増)

一方で、正社員以外の平均年収は以下の結果となっています。

  • 正社員以外の全体の平均年収:206万円(同 2.2%増)
  • 正社員以外の男性の平均年収:271万円(同 1.0%増)
  • 正社員以外の女性の平均年収:174万円(同 3.0%増)

これらのデータからも分かるように、正社員に限定すると男性の平均年収は600万円を超えています。

では次に、年代ごとの平均年収を見ていきましょう。

1.2 【年代別】30〜50歳代の「平均年収」はいくら?

各年代の平均給与額は以下のとおりです。

年齢階層別の平均給与

年齢階層別の平均給与

出所:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

  • 20〜24歳:277万円
  • 25〜29歳:407万円
  • 30〜34歳:449万円
  • 35〜39歳:482万円
  • 40〜44歳:516万円
  • 45〜49歳:540万円
  • 50〜54歳:559万円
  • 55〜59歳:572万円

なお、これらの金額は男女を合わせた平均であり、男性のみで見るとさらに高い水準となります。

  • 20〜24歳:295万円
  • 25〜29歳:438万円
  • 30〜34歳:512万円
  • 35〜39歳:574万円
  • 40〜44歳:630万円
  • 45〜49歳:663万円
  • 50〜54歳:709万円
  • 55〜59歳:735万円

特に55〜59歳は管理職などに就く割合が高く、平均年収は全年代の中でも最も高く、700万円を超える水準となっています。