ようやく育休取得後の復職が進み始めた日本。同じ職場で育休が明けて復帰する女性を見かけることもあるのではないでしょうか。それでも、まだまだ復帰後のキャリアに不安を抱える女性も多いと思います。そこで今回は、不安なく職場復帰するために産休前にやっておきたいことをご紹介します。
上司に育休明けのキャリアについて伝えておくこと
まず、上司と育休明けのキャリアについてしっかり話をしておきましょう。もちろん、育休を取得するときにそういった話はするでしょうが、育休取得後の復帰時期の目処について話をしただけで終わってしまう人も多いと思います。確かに、復帰予定の時期や保育園の準備に関する話をするのはとても大切なことですが、それだけでは不十分です。
職場復帰後は時短にするのか、始業時刻を何時にするのかというような働き方の相談はもちろん、今の部署のままで従来と同じような仕事をしたいのか、それともやってみたい仕事がほかにあるのかということも話しておいてください。また、今後管理職を目指すのかプレーヤーのままでいたいのかなど、キャリアの方向性の話も重要です。上司が自分に求めている役割や成果についても聞いておくといいでしょう。それによってモチベーションも変わってくると思います。
万が一、育休取得後の職場復帰についてあまり上司に理解がない場合には、ほかに何人か味方を作っておきましょう。同僚でもいいですが、先輩や上司のさらに上の人など、目上で自分の味方になってくれる人がいるといいですね。また、人事ともしっかり話をして、自分の育休取得後の職場復帰に際して協力してもらえるようお願いしておくといいでしょう。
自分の強みを把握すること
育休を取得する前にやっておきたいことの一つとして、自分の強みを把握することがあります。これは、あなた自身の今後のキャリアに生きてくるものです。仕事をするうえで自分のどういうスキルや能力が会社に貢献できているのか、どういう形で何を職場に還元していけるのかということをよく考えてみてください。
もし、上司が信頼できる人なのであれば、自分の強みを聞いてみてもいいでしょう。自分のどういう能力に期待しているのかを確認するのです。それがわかれば、あなたもその期待に沿った成果を出すためにどういう働きをすればいいか明確になりますよね。
自分の強みを把握しておけば、あなたが働きやすくなるだけではなく上司もあなたのことを評価しやすくなります。上司とあなたの間で「こういう役割を担ってほしい」「こういう成果を出してほしい」ということをしっかりディスカッションしておくことが、あなたにも上司にもプラスに働きます。そして、育休取得後の職場復帰であなたが戻ってきたときのことを上司もイメージしやすくなるのです。
はっきりした実績を残すこと
上述の話とつながってくることですが、上司にきちんと自分の成果を評価してもらうのはとても大事なことです。子育てと仕事の両立は、本人がどんなに頑張っても周りの協力なしではなかなかうまくいかないものです。