年金生活者支援給付金は、基礎年金を受給する低所得者向けの制度です。

年金だけでは生活できない方にとって、生活をいくらか楽にしてくれる貴重な給付金です。

老齢給付金は月額5450円が基準額で、世帯全員が市町村民税非課税など一定の要件を満たす必要があります。

老齢年金生活者支援給付金の受給額や必要な手続きについて、見ていきましょう。

1. 国民年金と厚生年金の平均受給額を確認

厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金の平均額は、それぞれ以下のとおりでした。

国民年金と厚生年金の平均受給額1/4

国民年金と厚生年金の平均受給額

出所:厚生労働省「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

上表はあくまでも平均額であり、実際の受給額は保険料納付実績や働き方などに応じて変わります。

自分で受け取れる年金額は、ねんきん定期便やねんきんネットなどで確認しましょう。

2. 年金生活者支援給付金の受給対象者と受給額

年金生活者支援給付金とは、基礎年金を受給しており、所得が一定以下の方に支給される給付金です。

この制度は、高齢者や障害者等の生活の安全と安定を目的に設けられており、社会保障政策の一環として実施されています。

2025年度における、受給対象者と支給額は以下のとおりです。

年金生活者支援給付金の受給対象者2/4

年金生活者支援給付金の受給対象者

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」をもとにLIMO編集部作成

  • 老齢年金生活者支援給付基準額(月額):5450円
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

要件に該当している方は、忘れずに申請を行いましょう。

3. 保険料納付済期間等に応じた老齢年金生活者支援給付金の受給額

老齢年金生活者支援給付金は、保険料の納付実績に応じて受給額を計算します。で、厚生労働省が提示する金額例を解説します。

3.1 保険料納付済期間が480月で全額免除期間が0月の場合

  • 給付金額:5450円
  • 老齢基礎年金額:6万9308円
  • 合計額:7万4758円

3.2 保険料納付済期間が240月で全額免除期間が0月の場合

  • 給付金額:2725円
  • 老齢基礎年金額:3万4654円
  • 合計額:3万7379円

3.3 保険料納付済期間が360月で全額免除期間が120月の場合

  • 給付金額:6976円
  • 老齢基礎年金額:6万644円
  • 合計額:6万7620円

3.4 保険料納付済期間が240月で全額免除期間が240月の場合

  • 給付金額:8501円
  • 老齢基礎年金額:5万1981円
  • 合計額:6万482円

4. 年金生活者支援給付金の手続き方法

年金生活者支援給付金は、自動的に振り込まれるわけではありません。給付金請求書に必要事項を記入し、年金事務所に提出しなければ受給できない点に注意が必要です。

年金生活者支援給付金請求書の記入例4/4

年金生活者支援給付金請求書の記入例

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内(令和6年度)」

請求書の太枠内を記入し、投函するだけです。難しい手続きは不要であるため、忘れないようにしましょう。

新たに該当者となった方には、年金機構から請求書(はがき型)が送付されます。

手続きをした翌月分から支給が開始され、支給要件を満たさなくなった場合は不該当通知が送付されます。

5. まとめにかえて

年金生活者支援給付金は、要件に該当しても申請しなければ受給できません。対象となる方には年金機構から請求書が送付されるため、忘れずに手続きを行いましょう。

なお、保険料納付実績により給付額が変わり、全額免除期間が長いほど給付金は多くなる仕組みです。

老齢基礎年金と合わせて月額3万7千円~7万5千円程度となり、低年金者にとって貴重な収入源になり得ます。

参考資料