いつも新しい服を着ている同僚や、素敵なバッグを持った友人を見て「お金がないのは自分だけなのかな…?」と悩んでしまうことはありませんか? 実は、貯蓄がまったくないという方は意外にいるものなのです。

金融広報中央委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)による「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](2017年)によると、「金融資産の有無」について「銀行等の預金口座、または証券会社等の口座に残高がない」と回答した世帯は14.1%となっています。

この数字は、「口座は保有しているが、現在残高はない」もしくは「口座を保有していない」と回答した世帯の合計ですが、いわば貯蓄ゼロという世帯が14%というのは、予想以上に多いと感じられるのではないでしょうか?

では、残高ゼロではなくても貯蓄額が少なく、もう少しお金を貯めたい、余裕を持ちたい!と思った場合はどうすればよいのでしょうか。

注:ここで言う「貯蓄」には、預貯金以外の生命保険及び積立型損害保険の掛金、株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券も含まれています。

自分の収入と支出を把握する

お金が貯まらない、と悩んでいる方に多いのが、自分の収入と支出をきちんと把握していないということです。特に支出は、気づくとお金が足りなくなっている、というようにほとんど把握していない方も多いものです。まずは自分の支出を把握し、何にいくらくらい使っているのかを見直しましょう。

支出を把握するといっても、毎日家計簿をつけるのは忙しくて無理!という方は、スマホアプリを使うのもおすすめです。レシートをカメラで読み取るだけで入力ができたり、登録した電子マネーの使用履歴が自動でアップされるなど、手軽に家計の把握ができます。無料で利用できるアプリもあるので、一度試してみてはいかがでしょうか?

余分な支出を招く生活習慣を見直す

お財布に入っていたお金をあまり使った覚えはないのに、いつの間にか減ってしまっている…。そんな方は「つい」「ちょっとだけなら」とお金を使っている場合があります。