夏後半になると、そろそろ秋冬シーズンの庭のことが気になりだします。庭を花いっぱいにしたいけれど、苗を買うのは費用がかさみがち。そんなときにおすすめなのが、種から始める花壇づくりです。

種から育てることで、市販の苗を買うよりもずっとローコストで、たくさんの花を咲かせることができます。今回は秋に種まきすれば、晩秋~冬にかけて開花する植物を5つ、参考価格とともに紹介。

記事最後には秋に種まきして大きく育てるコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事で紹介する「秋の種まきで、花いっぱいの秋冬花壇」にまつわるあれこれ

秋に種まきできる秋冬の花と育て方のコツをご紹介します1/7

生分解性紙苗トレイに土を入れて種まきする様子

encierro/shutterstock.com

  • お金をかけずに秋冬花壇も花いっぱい!秋が種まき適期の花5選
  • 秋に種まきして大きく育てる7つのコツ

2. お金をかけずに秋冬花壇も花いっぱい!秋が種まき適期の花5選

2.1 パンジー・ビオラ

豊富な花色で冬の花壇を彩る「パンジー・ビオラ」2/7

黄色や白、ワインレッドの花を咲かせている、パンジー・ビオラ

Flower_Garden/shutterstock.com

冬のガーデニングの主役として知られるパンジーとビオラ。豊富な花色があり、シンプルな単色から複色のものまで、好みに合わせて選べます。

丈夫で種からでもしっかり育つので、初心者にもおすすめです。

※参考価格:150円~400円前後(種1袋)

2.2 ストック

ボリュームある花姿と、甘い香りが魅力の「ストック」3/7

ピンクや紫の花を咲かせている、ストック

Marianne Pfeil/shutterstock.com

ストックは甘く優しい香りが魅力的。華やかでボリューム感のある花穂がまっすぐに伸び、花壇の中央や後方に植えると見映えする庭に。

ストックは種から育てると、一重咲きと八重咲きがほぼ半々で出るため、その点は理解しておきましょう。

※参考価格:150円~400円前後(種1袋)

2.3 ノースポール

清楚で明るくかわいらしい花「ノースポール」4/7

白い花を咲かせている、ノースポール。花の中央は黄色

sopear/shutterstock.com

マーガレットを小型にしたような白い花を無数に咲かせるノースポール。名前どおり「北極」を思わせる、清楚で涼やかな花姿が魅力です。

耐寒性が強く、冬の間も次々と花を咲かせ、庭に明るさを添えてくれます。

※参考価格:200円~400円前後(種1袋)

2.4 プリムラ・マラコイデス

サクラの花に似た優しい雰囲気が魅力の「プリムラ・マラコイデス」5/7

ピンクの花を咲かせている、プリムラ・マラコイデス

Kobus Peche/shutterstock.com

プリムラ・マラコイデスはサクラソウの仲間で、何段にも重なって咲く小さな花が可憐。ピンク・白・紫などの花色があり、ふんわりとした優しい雰囲気を漂わせます。

蒸れに弱いため、風通しのよい場所で管理しましょう。また、品種によって耐寒性が異なるため、確認してから購入するか、霜の当たらない場所で育てると安心です。

※参考価格:350円~500円前後(種1袋)

2.5 カレンデュラ(キンセンカ)

ビタミンカラーの明るい花「カレンデュラ」6/7

オレンジ色の花を咲かせている、カレンデュラ

Olimpia210/shutterstock.com

ビタミンカラーの明るいオレンジや黄色の花が色鮮やかなカレンデュラ。「キンセンカ」という別名でもなじみ深く、寒い季節も元気に花を咲かせます。

開花時期が長いため、切り花としてもおすすめです。「フユシラズ」という品種はとくに寒さに強く、気温が低い季節でもよく咲きます。

※参考価格:150円~400円前後(種1袋)

3. 秋に種まきして大きく育てる〈7つのコツ〉

秋に種まきして大きく育てるコツをお伝えします7/7

植物の芽に霧吹きで水をやる様子

Okrasiuk/shutterstock.com

3.1 種まきの時期を見極める

秋まきの種は品種によって異なりますが、一般的に関東以西の温暖な地域では9月下旬~10月が適期。早くまきすぎると夏〜初秋の暑さで発芽しにくく、遅すぎると株が十分に育つ前に寒い冬を迎えてしまい、花が咲かないことがあります。

3.2 適度な深さにまく

種は大きさの2~3倍の深さにまくのが一般的です。ただし、光を好む「好光性種子」は、土を薄くかぶせるか、土の上に置くだけにします。逆に、光を嫌う「嫌光性種子」は、やや深めに。花の品種によって異なるので、パッケージの指示を確認しましょう。

3.3 水やりはやさしく

種をまいた後は霧吹きを使うなどして、土や種が流れないようにやさしく水を与えます。発芽するまでは、土が乾燥しないように常に湿った状態を保つことが大切です。

3.4 間引きをする

種まきで複数の芽が出たら、生育の悪いものや密集している部分を間引きましょう。株の間隔を広げれば、一株ごとに栄養が行き渡り、風通しも改善されます。

3.5 日当たりと水はけを確保する

発芽した苗はいきなり日差しの強い場所に置かず、半日陰から少しずつ慣らしながら、日なたへと移動するのがおすすめ。水はけがよくなるように、苗床の下にすのこなどを敷いて、空間を作るのも効果的です。

3.6 植え替え

ポットに種まきした苗は、発芽して本葉が数枚出てきたら、植え替えのタイミング。根を傷つけないよう、土ごと優しくポットから取り出し、深植えにならないように注意して植えつけましょう。

3.7 台風対策

秋は台風が多いため、天気予報をチェックして、種まき直後の苗は雨のかからないところに移動するか、心配な場合は一時的に室内に取り込むとよいでしょう。植え替え後の苗は強風で倒れないように、短い支柱をしたり、不織布などを被せたりすると安心です。

4. ローコストで育てる楽しみも味わえる、種まき栽培

秋は種から花を育てるのに最適な季節。たった一袋の種からでも、驚くほどたくさんの花を咲かせることができ、お財布にも優しいのが魅力です。

種から育てることで、市販の苗にはない愛着が湧き、植物の成長過程をじっくりと観察できる楽しみも。この秋は、花の種をまいて秋冬花壇を華やかにしてみませんか。