5. 後期高齢者世帯の平均的な貯蓄額はいくら?
最後に、後期高齢者世帯の貯蓄事情も見ていきましょう。
厚生労働省が2023年12月に公表した資料によると、高齢者(世帯主75歳以上世帯)の貯蓄の状況は次のとおりとなりました。
2022年における平均貯蓄額は1508万円です。
貯蓄なし世帯は11.8%、貯蓄なしまたは100万円未満世帯は17.8%でした。厚生労働省によると、「貯蓄なしまたは貯蓄額100万円未満」の割合は2013年まで増加していましたが、その後減少傾向にあります。
なお、3000万円以上保有する世帯割合が多くなっています。
6. まとめにかえて
2025年9月30日に、後期高齢者医療制度の「2割負担者」を対象とした配慮措置が終了します。
負担増が3000円までに抑えられていた人は、10月以降に医療費が大きく増加する可能性があります。
対象となる人は限定されているものの、該当する人は事前に知っておきたい情報ですね。
参考資料
- 政府広報オンライン「後期高齢者医療制度 医療費の窓口負担割合はどれくらい?」
- 厚生労働省「後期高齢者の窓口負担割合の変更等(令和3年法律改正について)」
- 厚生労働省「給付と負担について(参考資料)」
- 東京都後期高齢者医療広域連合「制度の概要」
太田 彩子