8. 10月に年金額が変わる人に送付される年金振込通知書で確認を
10月に年金振込額が変わり、金額を知りたい場合には、年金振込額や受取金融機関に変更があった場合にその都度送付される年金振込通知書で確認するとよいでしょう。
年金振込通知書に記載されている内容は主に以下の通りです。
- 年金支払額:1回に支払われる年金額(控除前)
- 介護保険料額:年金から特別徴収(天引き)される介護保険料額
- 後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税):年金から特別徴収(天引き)される後期高齢者医療保険料または国民健康保険料(税)。後期高齢者医療保険料または国民健康保険料(税)が特別徴収(天引き)されるときに表示される。
- 所得税額および復興特別所得税額:年金支払額から社会保険料と各種控除額(扶養控除や障害者控除など)を差し引いた後の額に5.105%の税率を掛けた額(社会保険料とは特別徴収された介護保険料、後期高齢者医療保険料または国民健康保険料(税)の合計額)
- 個人住民税額および森林環境税額:年金から特別徴収(天引き)される個人住民税額および森林環境税額
- 控除後振込額:年金支払額から社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額を差し引いた後の振込金額
上記で天引き額や振込額の確認ができますので、確認をするようにしましょう。
また、今回みてきたように、年金額は受給開始後も年金額改定や天引きにより金額が変わる可能性があります。
この2つについては年金を受け取り始めてからも毎年確認するようにしましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年 高年齢者雇用状況等報告」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
鶴田 綾
