10月15日の年金支給日が近づき、家計管理への関心が高まるこの時期。最新の調査によると、2025年10月の飲食料品の値上げは3000品目を超え、前年同月を10カ月連続で上回るなど、値上げの常態化が続いています。

特に酒類・飲料が大幅な値上げとなり、食卓に欠かせない加工食品や調味料も引き続き値上がりしています。こうした物価上昇が家計を圧迫する中、年金生活者をはじめとする消費者は、先々の価格高騰を見越したより計画的な家計管理が求められています。

この生活防衛が不可欠な時代に、ご自身の年金がどのくらいもらえるのか、平均額と比べてどうなのかを把握することは、安心した老後の生活設計の第一歩となります。

そこで、今回は年金支給日を目前に控えた今こそ確認すべき、今のシニア世代が受け取る国民年金・厚生年金《実際の受給額》について1歳刻みの年金一覧表で確認していきましょう。

1. 今のシニア、60歳~90歳以上の厚生年金《実際の受給額》を1歳刻みでチェック!

今のシニア層が実際に受け取れる年金額はいくらくらいなのでしょうか。

厚生労働省年金局が発表した「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」のデータをもとに、年齢ごとの平均年金月額を一覧形式で見てみましょう。

はじめに厚生年金(国民年金部分を含む)の平均年金月額を確認します。

1.1 【60歳代(60〜69歳)】厚生年金の年金一覧表

  • 60歳:厚生年金9万6492円
  • 61歳:厚生年金10万317円
  • 62歳:厚生年金6万3244円
  • 63歳:厚生年金6万5313円
  • 64歳:厚生年金8万1700円
  • 65歳:厚生年金14万5876円
  • 66歳:厚生年金14万8285円
  • 67歳:厚生年金14万9205円
  • 68歳:厚生年金14万7862円
  • 69歳:厚生年金14万5960円

※65歳未満の厚生年金受給者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢が引き上げられたため、報酬比例部分のみ受給している方も含む。

1.2 【70歳代(70〜79歳)】厚生年金の年金一覧表

  • 70歳:厚生年金14万4773円
  • 71歳:厚生年金14万3521円
  • 72歳:厚生年金14万2248円
  • 73歳:厚生年金14万4251円
  • 74歳:厚生年金14万7684円
  • 75歳:厚生年金14万7455円
  • 76歳:厚生年金14万7152円
  • 77歳:厚生年金14万7070円
  • 78歳:厚生年金14万9232円
  • 79歳:厚生年金14万9883円