5. まとめにかえて

今回は、厚生労働省年金局のデータをもとに令和シニアはいくらぐらい年金を受け取っているのか、国民年金と厚生年金に分けて詳しく見てきました。厚生労働省によると今年度の年金額は前年に比べて1.9%の増額となっています。

多少増えてはいますが、実際どのくらいかというと、国民年金の平均受給額が5万7584円、厚生年金の平均受給額(※国民年金を含む)は14万6429円です。私たちが将来受け取れる年金は、現役時代の働き方によって決まります。自営業やフリーランスとして働いている方は国民年金のみの受け取り。会社員や公務員として働いている方は国民年金と厚生年金の受け取り。

国民年金の平均受給額は5万7584円なので、自営業やフリーランスの方は年金以外に貯金や資産運用を活用して老後に備えておく必要が高いでしょう。また、会社員や公務員についても国民年金と厚生年金の両方を受け取れはしますが、受給額については個人間で大きな差があります。

会社員や公務員として働いた期間が短かったり、年収がそこまで高くなかった場合は、国民年金と厚生年金の両方あわせても月額10万円を超えるか超えないかぐらいの年金しか受け取れないというケースもあります。

そのため、自分も平均受給額くらいの年金を受け取れると思わずにねんきんネットやねんきん定期便などで自身の将来の年金見込額を確認し、しっかり老後に備えて老後資金の準備をはじめましょう。

参考資料

鶴田 綾