2. 【後期高齢者医療制度】2025年度の「保険料」はどのくらいになった？
後期高齢者医療保険料は、原則として2年ごとに見直されます。
直近では2024年度に改定が行われたため、2025年度には保険料率の変更はありません。
この制度は、後期高齢者自身が納める保険料と、現役世代が負担する後期高齢者支援金によって成り立っています。
少子高齢化に伴う人口構成の変化により、制度開始当初と比べて現役世代の負担は1.7倍にまで増加しました。
そのため、2024年度からは「後期高齢者1人あたりの保険料の伸び率」と「後期高齢者支援金の伸び率」が同水準となるよう制度の見直しが行われています。
被保険者1人あたりの平均保険料額は、全国平均で以下のとおりです。
- 被保険者均等割額の年額：5万389円
- 被保険者均等割額の月額：4199円
- 所得割率：10.21％
- 平均保険料額の年額：8万6306円
- 平均保険料額の月額：7192円
※2022年度～2023年度は平均保険料額の月額が6575円だったため7.7％の増加
ただし、ここで示したのはあくまで全国平均です。
実際の後期高齢者医療制度の保険料は、次の2種類を組み合わせて個別に算出されます。
- 均等割額：被保険者が均等に負担する保険料
- 所得割額：被保険者の前年の所得に応じて負担する保険料
より具体的なイメージを持てるように、厚生労働省の資料をもとに「年金収入195万円の人の保険料例」を取り上げてみましょう。
