4. なぜ「9月」に請求書が届く?

9月に年金生活者支援給付金の請求書が届く理由は、日本年金機構による給付金の支給判定の結果が10月分から反映されるためです。

日本年金機構では、新たに給付金対象となった人・すでに給付を受けている人にかかわらず、毎年年金受給者が給付金の対象となるか判定しています。市町村から受給者や世帯員の所得情報の提供を受けて確認しており、支給要件に該当するのであれば支給が開始・継続されます。一方、支給要件から外れる場合は、支給が停止されます。

新たに給付金対象となった人・すでに給付を受けている人どちらも、支給判定の結果が反映されるのは10月分からです。よって、その前月である9月から、新たに対象となる人へ請求書が送られているのです。

次章では、年金生活者支援給付金の申請方法を解説します。

5. 年金生活者支援給付金の申請方法

年金生活者支援給付金の申請方法は、すでに年金を受け取っている人と新たに年金を受け取っている人で異なります。

すでに年金を受け取っている人には、はがきの書類が送付されます。太枠の箇所を記載して、切手を貼ってからポストへ投函すれば手続きは完了です。簡単に手続きできるため、届いたらすぐに済ませてしまいましょう。(詳細以下画像)

一方、新たに年金を受給する人には、緑色の封筒で請求書が送られてきます。老齢基礎年金の請求書とあわせて送られてくるため、それぞれ必要事項を記入し、近くの年金事務所にまとめて提出しましょう。(詳細以下画像)

年金生活者支援給付金の請求フロー(年金受給がこれから始まる人)

年金生活者支援給付金の請求フロー(年金受給がこれから始まる人)

出所:日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」

どちらも手続き自体は複雑なものではないため、届いたら時間を空けずに記入・提出し、給付開始を待つとよいです。

6. まとめ

9月に年金生活者支援給付金の請求書が届く人は、基本的に新たに給付対象となった人です。世帯構成や所得などの変化により、要件を満たす場合は、給付の対象になります。そうした人には日本年金機構から請求書が送られてくるため、忘れずに提出を済ませて給付金を受け取り、日々の生活に役立てましょう。

参考資料

石上 ユウキ