我が家の南側には隣家が建っているため、庭のほぼ半分は夏でも半日陰という環境。日陰の暗い雰囲気をどうにかしたい、といろいろ試す中でたどり着いたのが、今も元気に育っている植物たち。
10年以上特別な手入れをしなくても、毎年変わらず可憐な姿で庭を彩ってくれます。
今回は、そんな日陰の庭の救世主ともいえる花たちの中から筆者のお気に入り植物を5つ厳選し、その魅力や、筆者が「植えてよかった」と感じている「推しポイント」について、参考価格とともに紹介します。
1. この記事で紹介する「半日陰の庭に長年植えっぱなしのお気に入りの花」5選
うちの半日陰の庭に長年植えっぱなしのお気に入りの花をご紹介します1/7
筆者撮影
- アジサイ
- クリスマスローズ
- アスチルベ
- ミヤコワスレ
- シラン
この記事では、兵庫県の自宅の庭で筆者が実際に育てている植物をご紹介します。開花時期や育てやすさは、お住まいの地域や育てている環境、品種等によって異なりますので、ご注意ください。
2. 「植えてよかった」半日陰の庭に10年以上植えっぱなし!お気に入りの花5選
2.1 アジサイ
筆者のお気に入りアジサイ「シチダンカ」2/7
筆者撮影
筆者の庭には9株のアジサイがあり、ホンアジサイ・西洋アジサイ・ヤマアジサイ・ガクアジサイとさまざま。なかでもお気に入りのアジサイが、写真の「シチダンカ」です。
シチダンカは江戸時代にシーボルトが植物誌で紹介しましたが、長い間実物が見つからず、「幻のアジサイ」とされていました。しかし、その後、兵庫県の六甲山で再発見。
この株も、六甲山の植物園で購入したものです。山よりも気温が高い筆者の庭で育つのか心配でしたが、毎年清楚で可憐な花を咲かせ、梅雨時期のうっとうしさを晴れやかにしてくれます。
※アジサイ参考価格:1500円~4000円前後(5号ポット苗)
2.2 クリスマスローズ
うつむき加減に咲く姿が奥ゆかしい、冬の貴婦人「クリスマスローズ」3/7
筆者撮影
クリスマスローズはうつむき加減に咲く姿が奥ゆかしく、「冬の貴婦人」とも呼ばれる花。適度に湿り気のある半日陰を好みますが、開花時期は日が当たるほうが望ましいため、筆者は落葉樹の下に植えています。
花色や模様のバリエーションが豊富で、毎年新しい花が続々と登場。筆者も一株だけでは飽き足らず、毎年のように苗を購入しています。
その魅力は気高く華やかな花の美しさだけでなく、ひとつの花が数週間そのまま咲き続けること。種を地面に落とすことで、また新たな株をつくるという生命力の強さにも心惹かれます。
※参考価格:400円~2000円前後(3号ポット苗)
2.3 アスチルベ
フワフワの花穂と深い切れ込みが入った葉が美しい「アスチルベ」4/7
筆者撮影
フワフワとした花穂を立ち上げ、ピンク・白・赤・紫などの花を咲かせるアスチルベ。背丈が高く、大きな花穂に存在感があり、筆者の日陰の庭を華やかに演出してくれます。
丈夫で病害虫にも強いのですが、乾燥がやや苦手です。湿り気の多い場所でも、夏には水切れしていることが多く、あわてて水やりすることも。
花が咲き終わった後は、深い切れ込みが入る美しい葉が主役となり、シェードガーデンをみずみずしく彩ってくれます。
※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)
2.4 ミヤコワスレ
清楚でかわいい花が魅力の「ミヤコワスレ」5/7
筆者撮影
ミヤコワスレは清々しい青や紫・ピンクの花が清楚な雰囲気。流刑となった順徳天皇が、この花を見て都を恋しく思う気持ちを忘れられると語ったという説があり、しっとりとした和の趣が魅力です。
和風庭園だけでなく、筆者の庭のような洋風ガーデンにもよくなじみ、春~初夏にかけて、暗くなりがちな日陰の庭に明るさを添えてくれます。
花を摘むとすぐにまた新しい花が咲くため、躊躇なく切り花として利用できるところもうれしいポイント。10年以上の株でも毎年少しずつ大きくなって、カワイイ花を咲かせています。
※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)
2.5 シラン
植えっぱなしOKで育てやすい、ランの仲間「シラン」6/7
筆者撮影
涼やかな紫や白の花が美しいシラン。「ラン」と聞くと、一般的には鉢植えで出回っているゴージャスな花を思い浮かべ、手入れが大変そう…と思われがちです。
しかし、このシランは屋外に植えっぱなしにしても大丈夫で、野趣あふれる花が咲くため、ナチュラルガーデンにもピッタリです。
分球して旺盛に増え、筆者が植えた一株が、今では広いスペースで群生するようになりました。葉が広がり地面をおおうため、雑草を抑制する効果もあります。
※参考価格:300円~1000円前後(3号ポット苗)
3. 半日陰の空間を長年彩ってくれている、シェードガーデンの主役たち
南向きで日当たりのよい庭は、ガーデナーにとって憧れの環境。ただ、日本の住宅事情を考えると、そのような好条件の庭を持つのは難しい、というのが現実かもしれません。
だからこそ、日陰の庭でも元気に咲く花と出会えることは、ガーデニングを続けていく上で大きな喜び。今回紹介した中で、もし心惹かれる花があれば、ぜひ育ててみてくださいね。
4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い7/7
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。