2.4 ミヤコワスレ
ミヤコワスレは清々しい青や紫・ピンクの花が清楚な雰囲気。流刑となった順徳天皇が、この花を見て都を恋しく思う気持ちを忘れられると語ったという説があり、しっとりとした和の趣が魅力です。
和風庭園だけでなく、筆者の庭のような洋風ガーデンにもよくなじみ、春~初夏にかけて、暗くなりがちな日陰の庭に明るさを添えてくれます。
花を摘むとすぐにまた新しい花が咲くため、躊躇なく切り花として利用できるところもうれしいポイント。10年以上の株でも毎年少しずつ大きくなって、カワイイ花を咲かせています。
※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)
2.5 シラン
涼やかな紫や白の花が美しいシラン。「ラン」と聞くと、一般的には鉢植えで出回っているゴージャスな花を思い浮かべ、手入れが大変そう…と思われがちです。
しかし、このシランは屋外に植えっぱなしにしても大丈夫で、野趣あふれる花が咲くため、ナチュラルガーデンにもピッタリです。
分球して旺盛に増え、筆者が植えた一株が、今では広いスペースで群生するようになりました。葉が広がり地面をおおうため、雑草を抑制する効果もあります。
※参考価格:300円~1000円前後(3号ポット苗)
3. 半日陰の空間を長年彩ってくれている、シェードガーデンの主役たち
南向きで日当たりのよい庭は、ガーデナーにとって憧れの環境。ただ、日本の住宅事情を考えると、そのような好条件の庭を持つのは難しい、というのが現実かもしれません。
だからこそ、日陰の庭でも元気に咲く花と出会えることは、ガーデニングを続けていく上で大きな喜び。今回紹介した中で、もし心惹かれる花があれば、ぜひ育ててみてくださいね。