2. 「植えてよかった」半日陰の庭に10年以上植えっぱなし!お気に入りの花5選

2.1 アジサイ

筆者のお気に入りアジサイ「シチダンカ」

うす紫色の花を咲かせているアジサイ、シチダンカ

筆者撮影

筆者の庭には9株のアジサイがあり、ホンアジサイ・西洋アジサイ・ヤマアジサイ・ガクアジサイとさまざま。なかでもお気に入りのアジサイが、写真の「シチダンカ」です。

シチダンカは江戸時代にシーボルトが植物誌で紹介しましたが、長い間実物が見つからず、「幻のアジサイ」とされていました。しかし、その後、兵庫県の六甲山で再発見。

この株も、六甲山の植物園で購入したものです。山よりも気温が高い筆者の庭で育つのか心配でしたが、毎年清楚で可憐な花を咲かせ、梅雨時期のうっとうしさを晴れやかにしてくれます。

※アジサイ参考価格:1500円~4000円前後(5号ポット苗)

2.2 クリスマスローズ

うつむき加減に咲く姿が奥ゆかしい、冬の貴婦人「クリスマスローズ」

淡いピンク色が混じった、オフホワイトの花を咲かせている、クリスマスローズ。つぼみはワインレッド

筆者撮影

クリスマスローズはうつむき加減に咲く姿が奥ゆかしく、「冬の貴婦人」とも呼ばれる花。適度に湿り気のある半日陰を好みますが、開花時期は日が当たるほうが望ましいため、筆者は落葉樹の下に植えています。

花色や模様のバリエーションが豊富で、毎年新しい花が続々と登場。筆者も一株だけでは飽き足らず、毎年のように苗を購入しています。

その魅力は気高く華やかな花の美しさだけでなく、ひとつの花が数週間そのまま咲き続けること。種を地面に落とすことで、また新たな株をつくるという生命力の強さにも心惹かれます。

※参考価格:400円~2000円前後(3号ポット苗)

2.3 アスチルベ

フワフワの花穂と深い切れ込みが入った葉が美しい「アスチルベ」

ピンク色の花を咲かせている、アスチルベ

筆者撮影

フワフワとした花穂を立ち上げ、ピンク・白・赤・紫などの花を咲かせるアスチルベ。背丈が高く、大きな花穂に存在感があり、筆者の日陰の庭を華やかに演出してくれます。

丈夫で病害虫にも強いのですが、乾燥がやや苦手です。湿り気の多い場所でも、夏には水切れしていることが多く、あわてて水やりすることも。

花が咲き終わった後は、深い切れ込みが入る美しい葉が主役となり、シェードガーデンをみずみずしく彩ってくれます。

※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)