7. 【豆知識】年齢別に見る医療費 80歳代から高くなる理由は?

シニアライフを考える上で忘れてはいけない支出が医療費です。

厚生労働省の調査によると、年齢が上がるにつれて1人当たりの医療費は右肩上がりに増加していくことがわかります。特に80歳代を超えると大きく跳ね上がり、90歳以上では年間100万円を超える水準になるのが特徴的です。

年々医療費はかさむ傾向にあります

出所:厚生労働省「医療給付実態調査報告」

その背景には、70歳代までは「外来診療(通院)+調剤」の割合が中心なのに対し、80歳代からは「入院+食事・生活療養」の比率が高まることが挙げられます。つまり、日常的な通院に加え、入院や療養が必要になるケースが増えるため、医療費全体が一気に膨らんでいくのです。

高齢期の生活では、医療費の支出が家計に大きな影響を与えることは避けられません。長寿化が進むなかで、元気なうちから将来の医療費をどう備えるかを考えることが安心につながります。医療保険なども一つの選択肢として検討してみるとよいかもしれません。

8. 【ご参考】8月初めて受け取る方へ「年金額改定通知書」「年金振込通知書」の見方

「『年金額改定通知書』『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」について、その中身を確認しましょう。

日本年金機構「『年金額改定通知書』『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」

日本年金機構「「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)」

出所:日本年金機構「『年金額改定通知書』と『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」

「『年金額改定通知書』『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」では、「年金額改定通知書」部分で2025年度の「国民年金(基礎年金)と厚生年金保険の年金額の合計額(年額)」が確認できます。

「年金振込通知書」部分の「年金支払額」欄では1回に支払う年金額(控除前)を、「控除後振込額」では年金額から社会保険料等(社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額)を差し引いたあとの振込金額を、それぞれ確認することができます。

参考資料

三石 由佳