10月15日は、公的年金の支給日です。この日に振り込まれる年金ですが、いまのシニア世代は平均してどのくらい受け取っているのでしょうか。
公的年金は「老後の暮らしを支える柱」といわれますが、その年金だけで生活費をまかなえている世帯は、実際にはどれくらい存在するのでしょうか。
この記事では、シニア世帯の年金受給額の実態や、年金のみで暮らしている割合を整理しながら、老後生活のリアルな姿を解説していきます。
1. 年金だけで100%生活できている「シニア世帯は約43%」という厳しい現実
2025年7月4日、厚生労働省は「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」を公表しました。
この調査によれば、年金を受給している高齢者世帯のうち、収入を「公的年金・恩給」のみに頼っている世帯は43.4%にとどまっています。
上記を言い換えると、約6割の世帯は公的年金以外にも何らかの収入源を必要としているのです。
老後の生活費を公的年金だけでまかなえない場合には、就労による収入、貯蓄の取り崩し、あるいは資産運用による配当などを組み合わせて補う必要があります。
では、実際に今のシニア世代は国民年金や厚生年金といった公的年金から、どの程度の金額を受け取っているのでしょうか。