8月15日は2ヵ月に1度の年金支給日でしたが、今年度は年金額が1.9%引き上げられており、変化を実感した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえ、実際の受給額は加入期間や現役時代の収入によって大きく異なります。
本記事では、厚生年金・国民年金の平均受給額を年代別に一覧化し、60歳代から80歳代までの平均月額を見ていきます。
さらに、2026年度に見直される「在職老齢年金制度」の最新動向も解説。年金と働く収入をどう組み合わせれば老後の生活を安定させられるのか、今のうちに確認しておきましょう。
1. 日本の年金制度は「2階建て」!国民年金と厚生年金の仕組み
日本の公的年金制度は、以下のような「2階建て構造」になっています。
1.1 1階部分:国民年金(基礎年金)
- 対象:20歳以上60歳未満の全国民
- 保険料:2025年度は月額1万7510円(一律)
- 40年間保険料を納めた場合、満額は月6万9308円(2025年度基準)
1.2 2階部分:厚生年金
- 対象:会社員、公務員など
- 保険料と年金額:収入と加入期間に応じて変動(個人差あり)
- 将来的には「厚生年金」と「国民年金」の両方を受給
さらに、公的年金に上乗せできる仕組みとして、以下のような「私的年金制度」も利用可能です。
- 企業年金
- iDeCo(個人型確定拠出年金) など