3. 【年金月額】65歳以上・夫婦世帯の年金額はいくら?

厚生労働省が公表した「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」によると、2025年度における「国民年金」と「厚生年金」の支給額は以下のとおりです。

2025年度における「国民年金」と「厚生年金」の支給額

2025年度における「国民年金」と「厚生年金」の支給額

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

  • 国民年金(老齢基礎年金):6万9308円(1人分)
  • 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)

国民年金は、保険料を40年間すべて納めた場合に受け取れる「満額(1人分)」の金額です。

一方、厚生年金の支給額は「標準的な夫婦2人世帯」を想定したモデルで算出されており、個人単位の金額ではない点に注意が必要です。

この「標準的な夫婦」とは、男性が平均的な収入(平均標準報酬月額45万5000円、賞与を含む)で40年間就業した場合に受け取る老齢厚生年金と、夫婦それぞれの老齢基礎年金(満額)を合算したモデルです。

この条件に当てはまる場合、2025年度の年金支給額は夫婦2人で月額23万2784円となっています。

とはいえ、年金額はあくまで一例であり、実際の受給額は保険料の納付期間や収入の違いによって大きく変わるため、人によっては上記の金額よりも少なくなる場合も十分に考えられます。

自分が将来どの程度の年金を受け取れるのかを把握したい場合は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」での確認をおすすめします。

ご自身の年金見込額を確認したうえで、「年金収入だけでは生活に不安がある」と感じた場合は、老後も就労を続けるという選択肢を検討しておくのも一つの方法でしょう。