貯蓄を効率的に行うことができた便利な「貯蓄預金」の存在をご存知でしょうか。ところが、異常な低金利水準で、貯蓄預金口座を使った貯蓄術が活用できなくなっています。ここでは、貯蓄預金のそもそもの役割を確認した上で、あらためて貯蓄預金と普通預金口座の金利水準を確認していきましょう。そして最後に、預貯金以外の選択肢としての貯蓄について見ていきましょう。
そもそも貯蓄預金口座とは何か
聞きなれない「貯蓄預金」ですが、いったいどのような預金口座なのでしょうか。また、私たちにとってなじみのある「普通預金」とはどのような違いがあるのでしょうか。両方の口座を比較しながらみていきましょう。
貯蓄預金口座の金利設定の特徴
いくら預けても、普通預金口座の金利が一定なのに対し、貯蓄預金は残高に応じて、金利が高めに設定されるというのが「前提」です。
金融機関によっては、残高に応じて段階的にアップしていくという設定された貯蓄預金のものもあります。たとえば、残高が10万円以上ならば、残高に応じて金利が7段階でアップするというような設計です。
口座振替は普通預金口座で
「設計」は魅力的な貯蓄預金ですが、機能としてはどうでしょうか。
貯蓄預金は、公共料金等の口座振替や給料・年金・配当金・公社債元利金等の受け取りには対応していません。したがって、そうしたシーンでのお金のやり取りを対応させるには普通預金口座を利用する必要があります。
貯蓄預金の金利は現状どの水準か
とあるメガバンクの貯蓄預金の金利水準を確認すると、2019年1月21日現在で、残高に関係なく「0.001%」となっています。
先ほど貯蓄預金は預金残高によって段階的に金利が高くなる「設計」になっているとふれましたが、残念ながら低金利により、設計通りになっていないのが現状の様です。
この貯蓄預金の金利は、実は普通預金の金利と同じ水準であり、金利水準で見れば、もはや貯蓄預金の魅力はないと言えます。
貯蓄預金よりも金利水準が高い預金はないのか
では、他に金利が高い預金はないのかといえば、そうではありません。
「定期預金」において、たとえば、「スーパー定期」でみれば、金利水準が「0.01%」と、これまでみてきた普通預金や貯蓄預金よりも高い水準にあります。金利水準は低いものの、ここでみたスーパー定期は普通預金や貯蓄預金の10倍の金利水準です。
ただ、スーパー定期をとってみても、たとえば、預金残高が「300万円未満」と「300万円」で金利設定が異なるのにもかかわらず、現状は一律0.01%となっています。
また、預ける期間でも金利水準の差があってよい設計ではありますが、こちらも1か月から10年物までを見ても同じ金利水準となっています。
こうした状況は、大口預金定期、預金残高が1000万円以上のケースでも同様です。金利の期間での差がない状況です。
預金から保険へ
ここまでくると金融機関に預金として預けておいても、ほとんど資産形成としての貯蓄は期待できないといえるでしょう。したがって、流動性を確保したいという以上は銀行にお金を預けにくいというのが実際ではないでしょうか。
そうしたシーンで、「預貯金から投資へ」というフレーズも耳にしますが、投資にこれまでふれてこなかった人や投資初心者においては、いきなり株式や投資信託といったリスク性資産にいきなり資金をシフトするというのはそれなりの心理的なハードルがあることでしょう。
その中で、貯蓄性保険は、保険のメリットがあるだけではなく、資産形成の貯蓄も可能です。たとえば終身保険の解約返戻金が保険料合計よりも多い場合には貯蓄ができていることになります。また、同様にこども保険も同じような効果を期待できます。預貯金から保険という選択肢は十分に検討の余地があるということでしょうか。
もっとも、外貨建て資産で運用する、為替リスクのある保険商品もあり、その辺りは事前の確認がそれぞれの商品で必要になることは言うまでもありません。
LIMO編集部