4. 利用シナリオ別の最適方法
小銭処理は、「無料で少しずつ」か「手数料を払って一気に」かの二択に分かれます。
手間を惜しまなければATMで100枚以内を無料で入金できますし、時間を優先するなら窓口一括処理も選択肢です。
自分の硬貨の量・種類・ライフスタイルに合わせて最適な方法を選ぶことが、賢い小銭整理の第一歩です。ここでは、シナリオ別のおすすめの入金方法を紹介いたします。
4.1 家に500枚以上の1円玉がある場合
1円玉はかさばる割に金額が小さく、ATM入金の無料枚数枠をすぐに超えてしまいます。
この場合は無料硬貨入金枠が広い銀行の窓口があれば複数回、数日に分けて利用するのがおすすめです。
4.2 500円玉貯金を満タンにした場合
多くの市販型500円玉貯金箱は、10万円分=500円玉200枚 の貯金ができるものが多いです。
まずはATMで無料入金できる100枚までを複数回利用するのが良いでしょう。多くて3回に分けると入金できる可能性が高いです。
ATMの無料枚数制限は銀行によって異なるため、事前確認が必須です。
4.3 手間をかけずにまとめて処理したい場合
「小銭の仕分けや分割入金は面倒」という場合は、手数料を払ってでも銀行窓口で一括処理するのが現実的です。
時間と労力を節約できるため、忙しい人や大量の硬貨を一気に処理したい人には向いています。コストと時間のバランスを見て判断しましょう。
5. まとめにかえて
大量の硬貨取り扱いは、ゆうちょ銀行を含めほぼすべてが有料化しているのが現状です。
しかし、銀行窓口やATMの無料枠や日常の買い物、電子マネーへのチャージ、募金などを組み合わせれば、手数料ゼロで小銭を片付けることは可能です。
大切なのは「ため込まない」こと。こまめに使ったり預けたりすれば、大量の小銭を抱えて困ることもありません。
家計にも時間にも優しい、小銭のスマートな付き合い方を今日から始めてみませんか。
参考資料
- ゆうちょ銀行「ATMご利用時間・料金」
- ゆうちょ銀行「硬貨取扱料金改定のお知らせ」
- 三菱UFJ銀行「ATMで硬貨を伴う入金・出金・振込をしたい。」
- 三菱UFJ銀行「その他手数料 」
- 三井住友銀行「よくあるご質問」
- 三井住友銀行「硬貨入金整理手数料および旧紙幣・旧硬貨・記念貨幣の取扱改定について」
- みずほ銀行「ATMで硬貨入出金がしたい。いつ、どこでできますか」
- みずほ銀行「大量硬貨取扱手数料の新設について」
- ゆうちょ銀行「ATMご利用時間・料金」
和田 直子