2. 小銭の取り扱い、手数料有料化の背景とは?
実は銀行にとっても、小銭の取り扱いには大きな手間とコストがかかります。
硬貨は紙幣に比べて重いため、店舗内での運搬や保管、仕分けに時間と人手が必要です。さらに、ATMや硬貨計数機は摩耗や汚れで故障しやすく、修理やメンテナンスにも費用がかかります。
また、誤って海外の硬貨が混入し機械が詰まるといったトラブルも少なくありません。
このように、小銭は「数える・仕分ける・袋詰めする」といった作業に人件費がかかるため、銀行にとって負担が大きいのです。
その結果、近年では硬貨取扱手数料を導入する銀行が増えています。こうした動きは、人員削減や店舗の統廃合といった銀行業界全体の流れともつながっています。
3. 手数料なしで大量の小銭を処理する具体策
例えばゆうちょ銀行では、ATMで硬貨を預け入れると必ず手数料が発生します。
- 1~25枚:110円
- 26~50枚:220円
- 51~100枚:330円(最大100枚まで/回)
もし100枚を20回に分けて預けると、6600円もの手数料になる計算です。
ゆうちょ銀行のATM硬貨入金は、以前は無料だったのでそのイメージが残っている方も多いかもしれませんが、現在は有料化されているので注意が必要です。
こうした負担を避けるには、他の手段を検討する必要があります。
では、どんな手段があるか具体的に見ていきましょう。