4.1 毎月の生活費が35万円のケース

  • 夫婦の年金額合計30万円なら毎月の赤字額は5万円→必要貯蓄額:1800万円
  • 夫婦の年金額合計25万円なら毎月の赤字額は10万円→必要貯蓄額:3600万円
  • 夫婦の年金額合計20万円なら毎月の赤字額は15万円→必要貯蓄額:5400万円
  • 夫婦の年金額合計15万円なら毎月の赤字額は20万円→必要貯蓄額:7200万円

4.2 毎月の生活費が30万円のケース

  • 夫婦の年金額合計30万円なら毎月の赤字額は0万円→必要貯蓄額:0万円
  • 夫婦の年金額合計25万円なら毎月の赤字額は5万円→必要貯蓄額:1800万円
  • 夫婦の年金額合計20万円なら毎月の赤字額は10万円→必要貯蓄額:3600万円
  • 夫婦の年金額合計15万円なら毎月の赤字額は15万円→必要貯蓄額:5400万円

4.3 毎月の生活費が25万円のケース

  • 夫婦の年金額合計30万円なら毎月5万円の黒字→1800万円の貯蓄増加
  • 夫婦の年金額合計25万円なら毎月の赤字額は0万円→必要貯蓄額:0万円
  • 夫婦の年金額合計20万円なら毎月の赤字額は5万円→必要貯蓄額:1800万円
  • 夫婦の年金額合計15万円なら毎月の赤字額は10万円→必要貯蓄額:3600万円


上記のシミュレーションでは、毎月の生活費を35万円とすると夫婦の年金額が15万円または20万円の場合、4000万円の貯蓄では不足します。

生活費30万円でも、夫婦の年金額が15万円ならば老後破綻の可能性があります。

シミュレーションの結果、貯蓄だけで老後生活が厳しいと考えられる場合、老後の生活費を節約する、65歳以降も仕事を続けて収入を得る、資産運用を工夫してもっと貯蓄を増やすなどの対策を検討しましょう。

5. まとめにかえて

総務省の家計調査報告によると、65歳以上の2人以上世帯の平均貯蓄額は2509万円、中央値は1658万円で、貯蓄4000万円以上の世帯は全体の20%を占めます。

貯蓄4000万円以上世帯は平均額や中央値を大幅に上回るため老後は安心と感じるかもしれませんが、低年金だと老後資金が不足する可能性もあります。

本記事を参考に老後の支出と収入を予測し、必要貯蓄額をシミュレーションしてみましょう。貯蓄4000万円以上でも老後資金が不足する場合、生活費を抑えるなど対策が必要です。

参考資料

西岡 秀泰