4. 【世帯別】家事や育児の分担状況とは
総務省「令和3年社会生活基本調査」を参考に、家事や育児にかける時間も世帯・夫婦別にみていきましょう。
4.1 専業主婦世帯
- 仕事:夫6時間50分/妻2分
- 家事:夫17分/妻4時間51分
- 育児:夫25分/妻1時間55分
- 介護・看病:夫2分/妻5分
4.2 共働き世帯
- 仕事:夫7時間12分/妻4時間4分
- 家事:夫24分/妻3時間15分
- 育児:夫20分/妻1時間4分
- 介護・看病:夫1分/妻4分
共働き世帯では夫の働く時間が妻よりも約3時間8分多くなっています。一方で家事育児をみると女性の方が4時間15分多くなっています。
5. まとめにかえて
昔に比べると働く母が増え、また男性で家事育児をする方も増えています。
一方で男性の長時間労働が変わらなかったり、仕事と育児の両立に疲弊する人もおり、共働きが増えたもののその実態は「生活しやすい」「希望の生き方が選べる」という状態にはまだ遠いでしょう。
時代が進むにつれ、便利家電や便利グッズ、食材の宅配サービス、男性の育休取得など家事育児の負担が減るモノやサービス、環境や制度は少しずつ整いつつあります。
共働きで選択肢が増えたのはよいことですが、まだその選択や生活に改善の余地はあります。希望の生き方に向けて、新たにできるモノやサービス、制度などの情報収集は欠かさないでいきましょう。
参考資料
宮野 茉莉子