2. 今年還暦の60歳、貯蓄額の中央値はいくら?
前章では平均貯蓄額を確認しましたが、ここでは中央値を見ていきます。サンプル中の大きい値に影響を受けやすいのが平均値の特徴ですが、中央値はサンプルのちょうど真ん中に位置する値なので、実感に近いかもしれません。
PGF生命のアンケート結果によると、中央値は475万円となっています。全体の内訳は下記のとおりです。
- 100万円未満:30.0%
- 100~300万円未満:15.8%
- 300~500万円未満:4.2%
- 500~1000万円未満:11.8%
- 1000~1500万円未満:9.8%
- 1500~2000万円未満:2.1%
- 2000~2500万円未満:5.9%
- 2500~3000万円未満:0.9%
- 3000~5000万円未満:7.0%
- 5000万円~1億円未満:5.7%
- 1億円以上:7.0%
また、全体の約73%の方の貯蓄額は2000万円以下である一方、貯蓄額が2000万円以上の方は全体の26.5%、3000万円以上の方は19.7%となっています。
貯蓄額は世帯によって異なるため、値が散らばるのは当然ではありますが、中央値が475万円ということは、調査した方の半数は貯蓄額が475万円以下に該当することを示しています。
老後に必要なお金は人それぞれですが、貯蓄が500万円ほどで他に資産がない場合、老後を迎えるには少し心配な金額かもしれません。