9月1日より順次、新たに「年金生活者支援給付金」の対象となる年金受給者には、案内とともに請求書が送付されます。
年金生活者支援給付金とは、2カ月に1回、公的年金の支給日に、公的年金と同じ口座に振り込まれる給付金です。
年金生活者支援給付金は以下のとおり。
出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 老齢年金生活者支援給付金:月額4014円
- 障害年金生活者支援給付金:月額5555円
- 遺族年金生活者支援給付金:月額5057円
年額にすると平均約5万円~7万円弱ほどになります。貴重な収入源になるといえるでしょう。
では、この年金生活者支援給付金を受け取れるのは具体的にどのような要件を満たす人なのか。本記事で、支給要件や給付額、手続き方法について詳しく解説します。
1. 年金生活者支援給付金とは?
「年金生活者支援給付金」は2019年10月1日にスタートした比較的新しい制度です。初めて知ったという人もいるかもしれませんね。
消費税率引き上げ分を財源とする給付金で、公的年金を含めても所得が一定基準額以下となる場合に受け取ることができます。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
「老齢・障害・遺族」、3種類の年金生活者支援給付金には、それぞれの支給要件が設けられています。
支給要件を満たす人が請求手続きをおこなうと、2カ月に一度の年金支給日(※)に、公的年金へ上乗せして年金生活者支援給付金が支払われます。
※偶数月の15日。15日が土日・祝日に当たる場合は直前の平日に前倒しされます。