「保育園で先生方が『心の鬼』について話してくださったそうです。私は節分本来のやり方しか頭にありませんでしたが、節分をきっかけに道徳心を育むこともできるんだなぁと気づかされました。豆まきをしなくても、大切なことは教えてあげられそうです」(1歳女児のママ)
「新聞紙で作った豆まきも楽しいのですが、やっぱりリアルな豆まきもしたい!そこで、殻つきの落花生を使ってみることにしました。大きくて口にも入りにくいし部屋に落ちていても見つけやすいし、今のところうっかり食べてしまったこともないですよ」(5歳女児・2歳男児のママ)
「小袋入りの豆を買って、小袋のまま豆まきしてますよ~。外にはまけないけど、子どもも充分楽しいようです!『鬼は外』のときは、ベランダに置いておいた小皿に豆の小袋を供えます」(3歳男児のママ)
節分について子どもに教えるきっかけができれば、形にこだわる必要はありませんよね。家で節分の行事をする本当の目的は、豆をまいたり恵方巻きやイワシを食べたりすることではなく、なぜそれをするのかを説明することにあるのではないでしょうか。
反対に形式通りに節分の行事をしても、それをする理由がまったく分かっていなければ意味はないかもしれません。
そもそも「節分ってなに?」と子どもに聞かれたとき、きちんと説明できる方って案外少ないのでは。なぜ節分に豆をまくのか、恵方巻きを食べるのか、子どもに説明するためにママたち自身も復習しますよね。大切なのは、そういった行事までの過程かもしれません。
形より気持ちを大切に
昔ながらの方法で行事をしたい気持ちはあっても、家庭の状況や時代の流れで、できないところもあるでしょう。しかし「今年はどんなことならできるかな?」と考えることで、子どもの成長を感じられたり楽しみができたりしますよね。
「今年も無事に節分を迎えられそう」ということに感謝しながら、無理のない計画をしてみてください。
桜井 まどか