4. 豊かな老後生活を送るためのポイント
老後生活を充実させるためには、蓄えた資産を計画的に活用することが大切です。せっかく築いた資産を過度に温存するのではなく、健康で活動的な時期に適切に使うことで、より豊かな老後生活を送ることができます。
旅行や趣味、家族や孫との時間など、「老後だからこそできる経験」にお金を使うことは、人生の充実度を高める重要な要素です。特に60代から70代前半の比較的健康な時期は、アクティブな活動を楽しむ絶好の機会といえるでしょう。
しかし、計画性を欠いた支出は禁物です。平均寿命の延伸により、老後期間は予想以上に長くなる可能性があります。また、将来の医療費や介護費用が増加する事態も考慮する必要があります。
自分の寿命よりも先に資産が枯渇してしまう事態を防ぐためにも、年間支出予算を設定し、その範囲内で計画的にお金を使うことを検討しましょう。たとえば、「定率取崩」「定額取崩」などのルールを採用すれば、無計画な支出を防げます。
大切なのは「使うべき時に適切に使い、守るべき資産はしっかり守る」というバランス感覚です。定期的に家計や資産状況を見直し、安心して老後を楽しめる資金計画を維持していきましょう。
5. まとめにかえて
年金収入だけでは老後生活費を賄うのは困難ですが、計画的な資産活用により豊かな老後は実現可能です。大切なのは「使うべき時に適切に使い、守るべき資産はしっかり守る」というバランス感覚です。
定率取崩や定額取崩などのルールを設けて無計画な支出を防ぎ、年間支出予算の範囲内で老後ならではの経験にお金を使うことが重要です。平均寿命の延伸や将来の医療・介護費用も考慮しながら、定期的に家計を見直し、安心して老後を楽しめる資金計画を維持しましょう。
参考資料
柴田 充輝