3. 65歳以上の「無職世帯の生活費」
総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」によると、標準的な65歳以上無職夫婦世帯では、1カ月あたり約3万4000円の赤字が発生しています。
あくまでも平均的なデータであり、どの高齢者世帯においても、毎月赤字が発生するわけではありません。逆に、毎月5万円以上の赤字が発生するようなケースもあるでしょう。
なお、高齢者世帯において必ずしも「赤字=悪」ではありません。年金で不足する分を貯蓄から取り崩せば、問題なく生活できるからです。
むしろ、現役のころ「老後生活を楽しむため」に貯金をしてきた方にとっては、老後資金を使わなければ「何のために働いてきたのか」という結論になってしまいます。