4. シルバー人材センターでの相談も検討しよう
ハローワークとあわせて確認したいのが、シルバー人材センターの活用です。シルバー人材センターとは、高齢者が地域で働くことを通じて、生きがいを得るとともに地域社会の活性化に貢献することを目的とした公益団体です。
シルバー人材センターでは、企業・家庭・公共団体などから高齢者に適した仕事を請け負い、登録している会員（高齢者）に提供しています。一定した収入を得られる保証はないものの、自分の知識や経験を活かせる案件を紹介される可能性があります。
仕事以外の他に、ボランティア活動やサークル活動などにも参加できるため、社会的なつながりを得られるでしょう。コミュニティへの参加を通じて、心身の健康を保てるため、あわせて活用を検討してみてください。
5. まとめにかえて
年金生活者支援給付金は低所得者への重要な支援制度ですが、支給額は限定的で申請が必要です。年金収入だけでは生活が困難な場合、ハローワークの生涯現役支援窓口やシルバー人材センターを活用した就労が有効な選択肢となります。
これらの制度は単なる収入確保だけでなく、社会とのつながりや生きがいの創出、心身の健康維持にも寄与します。高齢期の生活設計では、公的支援制度を理解し、多角的なアプローチで安定した生活基盤を築くことが重要です。
参考資料
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします～年金額は前年度から 1.9％の引上げです～」
- ハローワーク品川「シニア応援コーナー（生涯現役窓口）のご案内」
- 全国シルバー人材センター事業協会「シルバー人材センターとは」
柴田 充輝
