知らない人にはガラクタに見えるものが770万円!
次に高額予想されたのが、1990年製のフェラーリ『F40』だ。バブル当時は2億5,000万円もの高値で取引され、“走る不動産”とまで言われていたのだが、エスティメイト8,000万円~1億1,000万円に設定され、結果、1億1,000万円で会場にいたビッダーに落札され、今回の最高落札額となった。
国産車として最高額のエスティメイトだったのが1973年製の日産『スカイライン2000 GT-R (KPGC110)』だ。通称ケンメリと呼ばれ、わずか197台の生産台数のうち、7台しか生産されなかった赤外装の1台だ。
塗装の補修以外は完全なオリジナルコンディションで、走行距離は1万5,000kmという超レアモデル。エスティメイトは7,500万円~1億500万円だったが、残念ながら不成立となった。他にも1960年製『ダイハツミゼット』や、フォーミュラカーのようなフォルムの2007年製『CAPARO T1』なども不成立となった。
ユニークだったのは、1972年製『NISSAN FAIRLADY Z 432 BASE VEHICLE FOR RESTORATION』だろう。Z432のレストアベースとして出品され、S20エンジンはオーバーホールされているとはいえ、このクルマのパーツの価値を知らない人から見たら単なるガラクタに映っただろうが、なんと770万円で落札されていた。