2. 貯蓄を増やす4つの方法
皆さん、貯蓄を増やすために、さまざまな工夫をされているかもしれません。
しかし「工夫」を意識しすぎて基本的なことを見落としている可能性も。
ここでは、貯蓄を増やす方法の「キホン」としておさえておきたいものを4つご紹介します。
2.1 固定費を削減する
ボーナスの時期など、貯蓄や家計、将来の働き方を見直すタイミングで意識したいのが「固定費の見直し」です。
固定費の削減は、契約内容の選定や手続きに多少の時間がかかるものの、一度見直してしまえば継続的な節約につながり、無理なく支出を抑えることができます。
2.2 目的のない買い物はしない
貯蓄を増やしたいと考えるなら、なんとなく買ってしまう「目的のない買い物」は控えることが大切です。
「安かったから」「流行っているから」「便利と聞いたから」といった理由だけで購入すると、実際には使わないままになったり、気づけば想定以上の出費になっていることもあります。
とはいえ、必要なものや自分へのご褒美など、納得して購入することも大切です。
その場合は、あらかじめ金額や購入頻度の上限を決めておくと、無理のない範囲で楽しめます。
2.3 仕事での収入アップを狙う
貯蓄を増やすためには、支出を抑えるだけでなく、収入を増やすことも重要です。
仕事面での収入アップを目指すのも、有効な方法のひとつです。
たとえば、資格の取得や昇進・昇給を目指すことで収入が上がる可能性があります。
また、副業が許可されている職場であれば、副業に取り組んで収入源を増やすのも選択肢となります。
2.4 資産運用について学ぶ
貯蓄をより効率的に増やしたい場合、資産運用を検討するのもひとつの手です。
ただし、資産運用にはリスクが伴うため、やみくもに始めるのではなく、まずは情報収集から始めましょう。
あなたに合った方法は何か、どのようなリスクがあるのかを理解したうえで取り組むことが大切です。
3. 貯蓄額は60歳代がピークの傾向に!できることから始めよう
貯蓄額の平均は70歳代を除いて年齢が上がるごとに増加しています。中央値は、20~50歳代はばらつきがあるものの、60歳代になるとぐんと上がりました。退職金や相続金といった事由が考えられるでしょう。
貯蓄の目標額は人によって異なるものです。他人と比べて焦るのではなく、自分が「いつ」「何のために」「どのくらい」のお金が必要か考えて貯蓄をしていくことで、計画的にお金を貯めていくことができます。将来の貯蓄のために今の生活が崩れてしまうと、本末転倒です。
貯蓄はいきなり増えるものではないため、この記事で紹介した4つの方法を始め、日々の積み重ねが大切です。少しずつできることから実践し、将来に向けて準備をしていきましょう。
参考資料
石川 晴香