シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2018年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2019年1月に更新された吉野家HDの2018年12月既存店売上高は、対前年同月比98.8%とマイナス成長でした。
客単価は101.8%とプラスだったものの、客数が97.1%とマイナスになり、客単価の上昇ではカバーしきれない結果となりました。
一方で全店売上高は101.5%となり、先月のマイナス成長からプラスに転じました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年3月期のここまでの既存店売上高は、どう推移してきたのでしょうか。
上期は全ての月でプラス成長を果たしたものの、下期は10月以降3カ月連続でマイナスとなっています。3月~9月までプラス成長だった客数が10月以降はマイナスに転じていることが影響を与えている様子です。
なお、全店売上高がマイナス成長となった11月は、全店でも客数がマイナスでした。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は4月の2,275円をピークに下落基調にあります。7月に急落し1,000円台に突入した後は、1,900~2,000円を天井、1,700~1,750円付近を底とするレンジ相場となっています。
既存店は3カ月連続で客数と売上高のマイナスが続いているため、今後の客数回復に注目が集まりそうです。
参考データ:吉野家月次推移(2018年)
LIMO編集部