5. 2025年度の「年金額例」をチェック!前年度よりどれくらい増えた?

老後の暮らしを支える柱となる「公的年金」は、毎年度見直しがおこなわれるルールです。

また、2カ月に一度の年金支給日には、原則として前月までの2カ月分がまとめて支払われます。

5.1 2025年度の年金額例

  • 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万9308円(1人分※1
  • 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分※2

※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円(対前年度比+1300円)です。
※2 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。

年金額のプラス改定は今年度で3年連続ですが、改定率は「マクロ経済スライド(※)」の発動により物価上昇率を下回る結果となっています。

年金額は物価上昇には追い付けず、実質的には「目減り」となっているのです。

※マクロ経済スライドとは:「公的年金被保険者(年金保険料を払う現役世代の数)の変動」と「平均余命の伸び」に基づいて設定される「スライド調整率」を用いて、その分を賃金と物価の変動がプラスとなる場合に改定率から控除するしくみ

5.2 前年度より増えた年金はいつから支給される?

公的年金は、偶数月の15日(※)に、前月までの2カ月分が合算で支払われます。また、毎年度の改定率が適用されるのは、6月に支給される「4月分」の年金額からです。

※15日が土日・祝日の場合は、直前の平日に前倒しされます。

5.3 《2025年の年金支給日カレンダー》次回の年金支給日は8月15日

《2025年の年金支給日カレンダー》次回の年金支給日は8月15日

【一覧表】2025年の年金支給日カレンダー

出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成

5.4 支給日:支給対象月

  • 2025年2月14日(金):12月・1月分
  • 2025年4月15日(火) :2月・3月分
  • 2025年6月13日(金) :4月・5月分
  • 2025年8月15日(金) :6月・7月分
  • 2025年10月15日(水) :8月・9月分
  • 2025年12月15日(月) :10月・11月分

なお、新年度(4月分)の年金の支払いタイミングに合わせ、例年6月に日本年金機構より「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」が順次郵送されます。

改定後の年金額、および年金振込額、年金から天引き(特別徴収)される税や社会保険料の内訳などが記載されており、「ねんきんネット」でも確認が可能です。