2. パート労働者の働き方を変える「106万円の壁」見直しの影響
出所:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年5月分結果確報)」
パートタイム労働者の給与は、調査産業計で前年比3.1%増の11万2036円で、伸び率においては一般労働者の1.6%増を上回る伸びを見せました。これは、人手不足などによる時給の上昇が主な要因と考えられます。
2.1 「短時間労働者の加入要件」の変化を整理
「106万円の壁」とは年収106万円を超えると社会保険への加入義務が発生し、保険料負担が生じることで手取りが減ってしまう現象のことをいいます。そして、今後本格化する社会保険の適用拡大により本格的な見直しが進められる「106万円の壁」の撤廃によっては、パートタイム労働者の働き方にさらなる変化をもたらすでしょう。