2025年7月4日、厚生労働省は「令和6年簡易生命表の概況」をリリース。これによると、2024年の日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.13歳となっています。

現行の制度では、公的年金(老齢年金)の受給開始年齢は原則65歳からです。

65歳時点の平均余命は、男性が19.47年、女性が24.38年となっています。つまり、年金受給期間は平均20年間くらいとなります。

では、その公的年金(厚生年金・国民年金)は、月どれくらいもらえるのか?

少子化により将来的に年金給付水準は低下する見通しですが現状はどうなのか、本記事で確認していきましょう。

1. 年金額は「3年連続」引き上げ!2025年度は前年度から1.9%の増額に

公的年金額は、物価や賃金を考慮して年度ごとに見直しがおこなわれており、2025年度は前年度より1.9%の引き上げとなっています。

年金額の例を見ると、厚生年金のモデル夫婦世帯(※1)は月額23万2784円、国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。

夫婦ともに国民年金のみ(満額と仮定)を受給する世帯の場合、二人分の合算額は13万8616円となります。

※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額