【秋の年金情報】厚生年金＋国民年金「年間240万円以上受給している人」は何％？《高齢者世帯》平均所得（年額）はいくら？【60歳代・70歳代】約3割の人は「年金だけでは日常生活費も払えない」リアルな現状

3. 【全体・男女別】「厚生年金と国民年金」の平均月額はいくら？

厚生年金と国民年金の平均年金月額を、厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に確認しましょう。

厚生年金・国民年金の平均年金月額（2023年度末現在）

※ここでは、会社員など民間の事業所で雇用されていた人が受け取る「厚生年金保険（第1号）」の年金月額を紹介しています。

国民年金の保険料は全国一律で設定されているため、将来の受給額に大きな差が生じにくいのが特徴で、平均的な年金月額は男女ともに5万円台となっています。

満額を受け取れる場合でも、2025年度の月額は6万9308円であり、国民年金のみで「月20万円超（年240万円以上）」を受給することは現実的にありません。

一方で、国民年金に上乗せして支給される厚生年金は、国民年金単独よりも高水準の年金が見込めます。

ただし、厚生年金の保険料は現役時代の収入に応じて算定されるため、将来の受給額には人によって大きな幅が生じます。