5. 富裕層の資産運用は「特別な人だけのもの」ではなかった!
今回の記事では、ファイナンシャルプランナーの視点と野村総合研究所のデータに基づき、日本の富裕層がどのような資産運用をしているのか、そしてなぜ富裕層が増えているのかを解説しました。実は、彼らが実践しているのは、決して特別なことではありません。
富裕層は、相場が変動しても慌てずに決まった額を積み立て、投資先を幅広く分散する「長期・積立・分散」という基本的な方法を地道に続けています。また、国内外の株価上昇や、NISAやiDeCoといった非課税投資制度の拡充が、資産を増やす機会を広げ、富裕層の増加を後押ししています。
さらに、本人の運用努力だけでなく、相続や贈与による資産承継も、富裕層増加の一因となっています。富裕層の資産運用は、誰もが実践できる堅実な内容だと言えるでしょう。日々の小さな積み重ねが、将来の大きな安心につながります。今日から、ご自身の資産形成について考えてみませんか?
参考資料
村岸 理美
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社。生命保険・損害保険の営業を経て、社内教育部署にて教材制作や研修の企画・運営に携わる。退職後は独立系ファイナンシャルプランナーとして、個別商品の勧誘はせず公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計に対応。マネースクール講師としても活動し、社会保障制度、リタイアメントマネジメント、家計管理、資産運用などお金に関する幅広い分野に強みを持つ。現在も「お金の先生」であるJ-FLEC(金融教育推進機構)認定アドバイザーとして、学校や企業に出張授業で金融教育の普及に取り組んでいる。
2025年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMOマネー編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、保険などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。(2025年5月30日更新)