人生100年時代とも言われていますが、退職後の20年から30年をどのように生き抜くかは、私たちにとって大きな課題です。

「年金だけで暮らせるのか」「自分の年金は平均より多いのか少ないのか」など、年金に関して不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。まずは自分や周りの方が受け取る年金額を確認し、準備を始めてみてはいかがでしょうか。

本記事では、公的年金の支給月や制度の仕組みを確認し、現代のシニアが受け取っている国民年金と厚生年金について、それぞれの年齢別平均受給額をお伝えします。記事の後半では、年金額を左右する要素やポイントについても解説しますので、さっそく見ていきましょう。

1. 「8月」は年金の支給月、6月分と7月分が受け取れる

年金の支給日は偶数月の15日なので、次の年金支給日は10月15日です。

支給日に受け取る年金は前月と前々月分で、8月15日に受け取る年金は6月分と7月分の年金になります。ちなみに15日が土日祝の場合は、直前の平日に支給日が前倒しされます。

この「2カ月に1回」というスケジュールを理解しておくことは、年金生活を送るうえで重要です。

というのも、固定資産税や自動車税、あるいは会費など、大きな出費が必要な場合、年金だけで工面するのが難しくなるかもしれません。

定期的な支払いと収支のバランスを月単位で考えながら、ときには貯蓄も考慮に入れて、予算を配分する必要があるでしょう。