4. 【家計調査】65歳以上「ふつうの人の平均的な暮らしは?」
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編2024年(令和6年)平均結果の概要」で確認してみましょう。
65歳以上の世帯全体の平均赤字額は月2万6198円(赤字率11.2%)です。年齢別では、65~69歳がもっとも赤字額が大きく、月4万4945円(赤字率16.9%)となっています。実収入の大部分は社会保障給付(主に公的年金)で、70代以降は支出が徐々に減少し、75歳以上では赤字額は月2万892円(赤字率9.4%)まで縮小します。生活費は年齢とともに抑えられる傾向がありますが、高齢になるほど医療・介護費の増加が懸念されます。年金だけでは不足分をまかなえず、貯蓄を取り崩す世帯もあると考えられます。