2. 単身世帯で「年金月額6万円」「生活費月15万円」なら「貯蓄4000万円」はいつ底をつく?

貯蓄が4000万円ある場合、取り崩し続けるといつ底をつくのでしょうか。以下の条件で資産寿命をシミュレーションしてみましょう。

  • 年金月額6万円(これ以外の収入はなし)
  • 生活費月15万円
  • 単身世帯

まずは、毎月の赤字額を算出します。赤字額は収入が6万円なのに対して支出が15万円のため、9万円です。月9万円、年間108万円の赤字が発生します。

貯蓄総額を年間の赤字で割ると、資産寿命は以下のようになります。

4000万円÷108万円=37,037…年

よって、底をつくのは年金の受給開始から37年後です。

年金の受給は原則65歳からのため、単純計算すると102歳まで資産が持つことになります。しかし、実際には物価の変動や医療・介護費の支出などにより、資産寿命は変わります。物価が上がったり、長期で入院や病気の治療をしたりする場合は、資産の減るスピードがさらに速くなるでしょう。

次章では、資産寿命の延ばし方を解説します。