6. ご参考:みんなの貯蓄事情《20歳代~70歳代》
ここまで未使用口座管理手数料について解説しました。
銀行の口座に触れたので、参考までにみんなの貯蓄額がどれくらいかをご紹介しておきます。
なお、これからご紹介する貯蓄額(=金融資産保有額)には、生活費に充てる普通預金残高は含まれません。将来の備えとして置いている普通預金残高のほか、定期預金や金銭信託、投資信託、株式、国債、保険などの金融商品残高が含まれます。
6.1 単身世帯《20歳代~70歳代》
上表のとおり、平均貯蓄額は年代が上がるごとに高くなります。しかし、50歳代・単身世帯の約4割が貯蓄ゼロに。平均貯蓄額は1087万円ですが、中央値は30万円と乖離が大きく、一部の富裕層が平均を引き上げていることがわかります。
7. 二人以上世帯《20歳代~70歳代》
上表のとおり、二人以上世帯においても、貯蓄ゼロの世帯の割合が最も高いのは50歳代に。
平均貯蓄額が最も高いのは60歳代。まとまった退職金を受け取り、貯蓄がピークに達する年代でしょう。
8. まとめ
本記事では、未使用口座管理手数料について解説しました。
銀行により、適用ルールや手数料額が異なりますので、ホームページ等でご確認ください。
もし、住所が変わり銀行に住所変更届を提出していない場合は、未使用口座管理手数料の案内を受けとれない可能性も。メールアドレスを登録している場合には、メールを確認しましょう。
住所変更もしていない、メールアドレスも登録していない場合には、口座を保有する銀行に問い合わせるか、入出金を行いましょう。
参考資料
- 三菱UFJ銀行「未利用口座管理手数料(2021年7月以降に新たに普通預金口座を開設されるお客さま)」
- 三井住友銀行「未利用口座管理手数料についてのご説明」
- りそな銀行「普通預金口座の未利用口座管理手数料について」
- 三井住友信託銀行「未利用口座管理手数料」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
和田 直子