ざっくりといえば、年間10%ずつが3年続き、3年で30%という割合です。

大企業に入社しても、同期が少しずつ離職していくシーンを目の当たりにした方もいるのではないでしょうか。

それぞれ理由はありますが、厳しい就職活動を勝ち残り、憧れの企業に入社しても3年以内に退職してしまう現実があります。

雇用環境の変化とどう向かい合うか

若者の離職率がこうした数字になるのも「雇用のミスマッチ」という言葉で済ませてしまうのは簡単です。しかし、そのミスマッチにはそれぞれのドラマや葛藤があるというのもまた事実です。

今後は少子化により、若い働き手が減少していく中で、その労働力は貴重な存在です。その中で採用活動の変化は当然あるでしょうし、大学生のみならず新卒者の仕事の探し方も変わってくるのではないでしょうか。

これまで若い働き手を前提にビジネスモデルを組み立ててきた産業は労働者をいかに確保するかに頭を悩ませています。また、大学生でもスキルを持ち合わせているエンジニアなどは就業機会も多く引く手あまたです。働き方の改革は政府に主導されるまでもなく、すでに起きていることかもしれません。

参考にした資料

厚生労働省「新規学卒者の離職状況」

青山 諭志