7月に入り、いよいよ本格的な夏がやってきました。気温の上昇とともに生活スタイルも変化し、買い物や消費の傾向にも季節ならではの特徴が表れる時期です。
こうした中、株式会社インテージが「2025年上半期 売れたものランキング」を発表しました。全国約6000店舗から収集した小売販売データをもとに、日用消費財の中で販売金額が大きく伸びた商品をランキング形式で紹介しています。
本記事では、2025年上半期で売れたものランキングから、その背景にある消費動向を取り上げるとともに、インバウンド消費の実態や、将来に備えるための積立投資シミュレーションについてもご紹介します。
物価高やインバウンド需要など、2025年ならではの動向が色濃く表れており、今後の家計や買い物のヒントとなりそうな情報もお伝えしますので、参考にしてみてください。
1. 【2025年上半期・売れたものランキング】1位は米!価格高騰が販売を押し上げ
ランキング1位に輝いたのは「米」でした。前年同期と比べて販売金額は184%と、ほぼ2倍の伸びを記録しました。
背景には、2023年頃から続く物価上昇と、2024年夏以降の米の価格高騰があります。これによりスーパーでは品薄状態が続き、政府が備蓄米を放出するほどの状況に発展したことは記憶に新しいでしょう。
昨年上半期は9位、年間では3位でしたが、今年は一気にトップに躍り出ています。
また、8位にはパックご飯などの「米飯類」もランクインしています。前年同期比115%とこちらも大きく伸びており、日常的な備えや簡便さを求める動きが見て取れます。