2. 「米不足」報道をきっかけに需要が急増 「推し活」需要の商品もランクイン

2024年の初めから、米の販売金額はすでに前年比を上回る伸びを見せていましたが、本格的に話題となったのは同年8月以降のことです。

報道で「米不足」が取り上げられたことをきっかけに、一気に需要が拡大。その後、新米が出回る秋にはいったん落ち着いたものの、年末から再び上昇傾向に転じました。

2025年2月には前年比200%超、5月には231%に達しており、今後も動向に注目が集まりそうです。

2.1 食品・日用品はインバウンド需要が追い風に

また、健康や美容への関心の高まり、そしてインバウンド需要の影響もランキングに色濃く反映されています。

たとえば、5位にランクインした「カルシウム剤」は前年比118%と堅調な伸び。訪日外国人旅行者に人気があることも、売上を後押ししています。さらに、9位の「リップクリーム」(115%)や10位の「ハンド&スキンケア」(114%)といった美容・衛生関連商品も、同様にインバウンド需要が寄与しました。

6位に入った「玩具メーカー菓子」(117%)は、人気アニメやマンガのキャラクター商品がけん引しています。巣ごもり需要で伸びた市場が、「推し活」ブームの追い風を受け、過去6年間で約2.5倍にまで拡大しています。

また、7位の「ココア」(116%)は、腸内環境を整える「腸活」ブームの恩恵を受けて販売が好調に。食品・飲料カテゴリからは、トップ15に8商品がランクインしており、依然としてその強さを見せつけています。